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その夜、小学校の講堂に、大事そうに薬缶を抱えたひとりの少女がいた。 お母さんはどこと聞くと、少女は薬缶に目を落とした。 中に、猛火に焼けて骨になったお母さんを入れてひとりで座っていた。 少女は、泣いていなかった。 初夏、その年に封切られたフォレスト・ガンプを見に行った。 亡くなった母と約束していたから。 【人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない】......映画のキャッチ いろんな記憶が消えたかも知れない。 それを取り戻す術を、わたしは、知らない。
私も、あの時、垂水の実家にいました。 激しい揺れの後、山向こうの須磨が赤々と光っていたのを思い出します。 父と、須磨の祖父母を助けに、単車で瓦礫の中を走りました。 あの時は、とても現実感がなく、信じられず、ふわふわと気持が定まらずに漂っていたように思います。 もう、20年近くも前の話になってしまいました。 時が、つらかったときを、洗い流してくれたでしょうか。
2013年12月14日01時14分
北野坂沿いに勤めていました。 得意先の原稿が気になり、それだけでもと取りに行った帰り、 加納町の交差点で見渡す限りの霊柩車の列に遭遇しました。 歩いていた人は皆、立ち止まり、信号が変わるまで無言で手を合わせていました。 合わせた手は震え、奥歯を噛みしめてもガチガチと音のなる寒い日でした。 いつまでも…と思われるかもしれませんが、寒い日になると思いだします。
2013年12月14日01時51分
はじめまして お気に入りありがとうございます。 日常の一瞬一瞬を感動的にとらえた作品の数々を見せていただきました。 羽根一枚をこのように表現できるのですね。 感性豊かで素晴しいです。
2013年12月14日09時57分
人間は忘れる動物... 悲しい思い出も、時間が癒してくれるのかもしれません... でも忘れてはいけない思い出もありますよね。 諸行無常を感じる美しい作品です。^^
2013年12月14日11時16分
親がいるうちにといろいろと考えるようになりましたがなかなかできないものです ちょっとした感謝の気持ちを聞かされお互いに気づかいあっているのがわかりました 素敵なキャプション 立場や境遇は様々ですが役立てさせていただきます
2013年12月14日16時41分
素敵な描写ですね!コメントも心に響く切なさがあり 素晴らしい感情の持ち主なんですね。改めてすごいと思いました。 作品とキャプションが一体となり本当にすてきです!
2013年12月14日17時09分
>Thanh様 オリジナルですが、現実はさらに惨いのでアウフヘーヴェンしております。 崩れ落ちた家の下敷きになり、動けない少女の母は、火の手が迫るわが子に逃げるようにと 諭したそうです。 わたしの家の周囲の人々を掘り出す作業もかなり続きました。 即死された方も少なくありません。 >KBB様 こちらこそ、KBB様のやさしいお気持ちで撮られたお写真を楽しみにしております。 これからも、よろしくお願いいたします。 『一期一会』という言葉に込められた、無限の歓びや悲しみを 分かち合うことができれば、このうえもない幸せです。 20年近くを経ても、心の深手は癒えません。 まして、東北は、真っ最中です。 いま、わたしの心は東北の方々のご苦労に向かっています。 >コメントをお寄せくださった皆様に あたたかいお言葉に、謹んで感謝申し上げます。
2013年12月15日09時25分
何度も何度も読ませて頂きました。 道路や建物は復興出来ても、 人の心はそう簡単に癒える物ではないというのをちょっと感じてしまいました。 すみません、的外れなコメントしてたら申し訳ございません。 深くて色々考えさせれました。 (お忙しい中コメント頂いて恐縮です。ありがとうございます。)
2013年12月15日01時25分
KBB様 幾度もお読みいただきまして恐縮です。 同じことが東北で起こりました。 また、どこかで繰り返されるでしょう。 でも、人を思いやる心を忘れないかぎり負けません。 地震の2日後の深夜、小学校に、老夫婦がクルマを運転してトランク一杯の お菓子やパンや飲み物を運んでくださいました。 神戸に入るルートを探して、長時間かけて来てくださったのでしょう。 名前をお聞きしても名乗るほどのことじゃないからと..... 岡山ナンバーのお車でした。 わたしの友人は、『陸がだめなら、海から行く』 クルーザーに、食糧を満載して来てくれました。 海から見た神戸も悲惨な光景でした。 人の心のあたたかさ... 本当に強い人だけが持っているのだと思います。 コメントをありがとうございます。
2013年12月15日08時54分
「一期一会」と言う言葉、実は今自分の中で1番大事にしている言葉なんです。 自分は毎年各地を旅していて、昨年は東北にも5回ほど足を運びました。 その度にたくさんの人や風景に出会い、 出会えた素晴らしさと同時に、もう二度と会えないかもしれないという儚さみたいなのを少し感じております。 追憶の流星號さんとそれぞれの写真を拝見出来たのも何かのご縁だと思ってます。 これからもどうぞよろしくお願いします。
2013年12月15日02時11分
いつもありがとうね
美しい! 流石ですね! 勉強させて頂きます!
2013年12月13日23時04分