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印

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    以前に入院していた病院に、言葉を使うことが出来ず耳の不自由な人がいた。 ある時その人が友達らしき人と話しているのを見かけた。手を使って話をしていた。静かに、 けれどとても一生懸命話をしていた。何かとても大事なことを話してるんだろうと思っていたら、後で聞いたら主治医の先生が意地悪くて嫌だと言っていたのだと聞いて吹き出した。 ※コメント欄へ続きます。

    コメント5件

    starferry

    starferry

    花屋にいた時、すみれの花に詳しい人がいた。すみれだけでなく野山にひっそりと咲く小さな花のことも、ものすごくよく知っていた。すみれの種類って2、30種類くらいかなと思っていたら、日本だけでも亜種を含めると300種類もあるのだという。その人とは花のことをたくさん話した。俺が一番好きな花はレンゲですと言うと、レンゲの花には他の蜂や蝶はほとんど近寄らず、ミツバチだけが群がるのを知っているか?と聞かれた。いつも見ていたけど、そんなことには全然気づかなかった。 レンゲの花びらは特別な形をしていて、それはミツバチのためにだけそうしてある。他の蜂や蝶が来ても、レンゲの鍵は開かない仕組みになっているのだという。 レンゲはミツバチにだけ蜜を渡す。そのお返しにミツバチは受粉を手伝う。そういう風に約束しているんだろう。 人は誰でも「印(しるし)」を持っている。その印は同じ印を持つ相手にはちゃんとわかる。よく見ないと見えないし、目を凝らしても見えないこともある。でも一度見つけたら、遠くにいてもちゃんとわかる。どんなにたくさんの人の中からでも見つけられる。不思議なことだけども、そういうことはきっとある。物でもそうだ。たくさんある中から、これだ、と自分にしっくりくるものがある。まるで呼ばれているかのように吸い寄せられる。たとえば一冊の本に出会うのもそういうことかもしれない。 手話を使う人はそうして手話と出会ったのだろうし、すみれに詳しい人はすみれに見つかったんだろう。レンゲとミツバチもそんな風に見つけあったに違いない。どちらかが呼ぶのではなくて、どちらもが呼んでいる。きっと印というのは縁を結ぶためにあるものなのだろう。 初夏の風は爽やかでいい。秋の紅葉もいいけれど、この季節の楓も瑞々しくてとてもいい。木の風と書いて楓。そんな名前をつけた人の気持ちが少しわかる気がする。

    2024年05月08日20時12分

    run_photo

    run_photo

    こんばんは。 レンゲのお話は大変勉強になりました。 確かにハチミツの種類に「レンゲ」というのがありますね。 研究開発の仕事をしていると「すべての事に理由がある」というのを感じます。 化学反応が起こる仕組み、結晶の構造、生命の誕生など無数の「印」によって 世界が生命が構成されているように思います。 PHOTOHITOで出会った方も「一枚の写真」という「印」から始まり縁あって交流 しているということを実感しますし、故にその「縁」や「印」を大事にしたいですね。 興味深く、そして改めて「印」という言葉の深みを考えさせていただき ありがとうございました。

    2024年05月08日20時43分

    starferry

    starferry

    >run_photoさん、こんばんは。 レンゲとミツバチは互いに選び合って共に進化してきたと考えられているようです。ミツバチがレンゲソウの下に付く花びら(舟弁)に止まると、その重みで蝶番の役割を持つ花弁が開き、雄しべや雌しべが現れる。ミツバチが花の奥にある蜜を吸おうと潜り込むと、ミツバチに花粉がくっつき、他の花に運んでもらうという仕掛けですね。つまりレンゲソウの花は、ミツバチぐらいの大きさのハチがいないと種ができないのですね。 物事には原因と結果があって、正しく辿れば仕組みを知ることが出来ますね。今ある形は過去の膨大な試行錯誤の結晶ですもんね。 こうして皆さんと写真を通じてそれぞれがPHOTOHITOに辿り着き、感動したりアドバイスをもらったり、色んなことを伝え合えるようになったのも「印」の力と言えるかもしれませんね。不思議なことですが、縁あって持つことが出来た繋がりは大切にしたいものですね。こちらこそ、いつもありがとうございます。

    2024年05月08日21時05分

    konabe6303

    konabe6303

    こんばんは。 蓮華のお話にはびっくりです。 きっと縁というものは見えない糸なのでしょうね。 いろんなものや場面で気が付くこともあるのかもしれませんね。 大事にしたいものですね。^^:

    2024年05月08日22時21分

    starferry

    starferry

    >konabe6303さん、こんばんは。 私も教えていただくまで全然知りませんでした。植物も昆虫も生きるために色んなことを考えていますねぇ。 子供の頃は大人の人が使う「ご縁」という言葉にピンときませんでしたが、歳を重ねるに連れて目には見えなくても存在する不思議なことが、意外にたくさんあるんだなと思うようになりました。大事にしたいものですね。

    2024年05月10日23時34分

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