V.HILTS ファン登録
J
B
ここは悪ガキの北限の場所。 夕暮れ電車が走って行った。 そして、咲き誇っていた夏美人。 虫かごいっぱいの昆虫たち。 その生涯を終える時期になってきた。 花は枯れても種子を残す。 昆虫はすでに産卵を終えた。 悪ガキは遊びすぎて… 宿題を残した。。。
ぺぺちゃ 圧倒的な妄想力。ブラボー! 私の代わりにキャプションをお願いしたい。 特に夏休みの終わりを気がつかないフリのくだりが・・・ でも安心してください。来年も会えますからね(笑) あと、コカコーラの王冠にに纏わる話があるのですが 写真化出来なかったのが心残りです。 これはいつかまた・・・ さあ、いよいよ見てくださる方が激減のガキ夏も衝撃のラストへあと2作!! もう少しお付き合いください m(_ _)m 追伸 26 27の作品楽しみにしております。
2023年08月24日16時52分
ペペロンターノ
あの娘、列車のまどから顔を出して、手を振ってくれたっけ。 誰に向かって振ってくれたんだろう? 俺たち皆、誰もが自分に振ってくれたんだと信じていた。 幻列車を追って、俺たちは線路の上を歩き続けた。 黙ったまま、どこまでも、どこまでも、どこまでも・・・。 夏休みが終わっていることにさえ気づかずに。 いや、違うんだ。 ホントは気づいていないのではなく、気づいていないふりをしていただけだったんだ。 ふと後ろを振り向くと、知らない少年が列車一両ほどの距離を隔てた所に立っていた。 男の俺が言うのもなんだけど、息を飲むような美少年だった。 はにかみながら、彼は上げていた手をポケットに突っ込んだ。 アイツだったのか・・・、あの娘が微笑みをあげたのは。 悪ガキたちのスタンド・バイ・ミーはあっけなく終わった。 残ったのは山のような宿題と蝉の抜け殻だけだった。 さよなら、夏美人。 さよなら、夏空の軌跡・・・。
2023年08月23日21時58分